生徒さんの怪談(4)

昨日の続き。
車で六甲山に行くことになり、
つづら折りの坂道を車が登っていく。
乗り気の2人は元気だが、
生徒さんと見える1人は元気がないし、
気が進まない。
それでもそのまま車は、
山の上を目指して進んでいった。
山道を進むうちに、
あるカーブの道沿いに、
小さな女の子が1人で、
地面に絵だか字だかを書いているのが見えた。
こんな夜遅くに有り得ない。
これは人間ではないと思ってゾッとした。
隣にいる見える友人もビクッとした。
それでも口に出すのが怖くて黙っていた。
だから同じものを見たのかどうかは、
確認できていないが、
少なくとも何かを見たのだろう。
その日はそれで山の上まで行って帰ってきたが、
その後まだこの話は続くのである。