ミレニアム4

ダヴィドラーゲルクランツ「ミレニアム4」を読んだ。

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)

ミレニアム3部作を書いたスティーグ・ラーソンが、
次回作を書き始めていたが、
若くして亡くなってしまったので、
後を継ぐ形で白羽の矢が立ったのが、
ダヴィドラーゲルクランツである。
何度も前作3部作を読んで完成させたらしい。
物語の意外性や設定構成などは、
前作に及ばない気がするものの、
さほど違和感もなく読めるのは大したものだと思う。
サヴァン症候群自閉症の子供がカギとなるので、
自閉症児の親としては、
否が応でも関心を掻き立てられた。
またミハエルやリスベットの活躍も、
前作同様頼もしく痛快である。
作家の異なる続編ではあったが、
十分楽しめる内容ある小説であった。
私は既にミレニアム5を読み始めている。