夜の子供

平日の私の帰宅時間は、
だいたい夜10時前といったところだ。
そのくらいの時間に、
家にあと2分ほどの距離のところに、
マンションがある。
その入り口に子供が1人で立っていたり、
歩いていたりすることがあった。
小学校4年生くらいで、
ウチの犬に興味があるらしく、
何度か話したこともある。
いつもは自分より年下の子供と遊んでいる。
独り言を言ったり、
また何となく雰囲気からすると、
軽い発達障害のある子かなと思っていた。
その子が夜10時前に1人でいるのだから、
ひょっとしたらネグレクトかもしれない、
と気になって帰宅後家内に話した。
家内もその子を知っていて、
翌日近くの小学校に言いに行くことにした。
今の教頭先生は、
かつてウチの子たちの担任だった人で、
家内も話しやすいとのことであった。
結果わかったのは、
その子は何と中学1年生であった。
もう小学校の手を離れているので、
教頭先生が中学の方に連絡してくれることになった。
もちろん小学校でもその子のことは知っており、
家庭がかなり複雑な子らしい。
気になってしょうがないので、
家内に小学校に行ってもらったが、
その子には幸せに暮らしてほしい、
と願うばかりである。