修験道体験(4)

「胎内くぐり」とは、
山の岩でできた穴を通り抜けることである。
出口で行者さんがずっとお経を唱えてくれていて、
それが見えるくらい短い距離なのだが、
いざ入ると真っ暗で狭く、
自分は本当に出られるか不安になる。
行者さんの話によると、
どうしても入れない人もいるらしい。
何とか出られると、
出口にいる行者さんに、
「オギャー」と言うように言われる。
つまり1回死んで再生したと言う意味なのだ。
その後時々滑る気が抜けない山道を下りると、
ようやく滝場に出てきた。