修験道体験(3)

山は思ったより急だった。
事前に行者さんたちが、
登りやすいように、
ロープを張ってくださっていたので、
登ること自体は特に問題ないが、
時々石が落ちたり足が滑ったりなど、
一瞬たりとも気が抜けないのも事実だ。
これまで山を走ったりしたおかげか、
何とか登り切り、
よく見る「西の覗き」を体験できた。
臍の所まで身を乗り出すよう言われ、
「子供を大事にせえよ」とか「また山に来いよ」などと言われ、
こちらも「はい!」と返事をする。
恐怖もあるが体験そのものが面白い。
その後は「採灯護摩」である。
ここで斧、弓、刀などを使い、
文言を唱えながら行う山伏の昔から伝わる作法を見られた。
護摩に火がつけられるともうもうとする煙がすごい。
体験者はその後「胎内くぐり」と「滝行」に向かった。