鄭子太極拳

ここ3年ほど、
鄭子太極拳」という台湾で普及し、
欧米でも広く行われている太極拳を学んでいた。
大阪に先生がおられなかったので、
半年に1回東京に習いに行っていた。
その技術は今まで学んだものと大きく異なり、
「柔の極致」と言われる正にそのままの太極拳で、
高い技術性や面白さに魅了されていた。
また少し前には、
とても高い技術を持つ合気道の先生にお会いでき、
合気道のすばらしさにも感動していた。
しかしこの3か月ほどで、
母の病状の悪化を始めとする複数の状況や、
私の気持ちにも大きな変化があり、
武術の追求そのものを終わることにした。
今まで学んだいくつかの太極拳も、
気を練る健康法として続けていくが、
先生について学ぶという形はもうとらない。
これまで個人授業で教えてくださった先生には、
大変申し訳なくまたありがたく思っているし、
他にも親切に教えてくださった先輩方もおられたが、
私の人生の中の「武術の追求」はもう終わりである。
いくつもの複数の状況が重なり、
現在の心境に至ったわけで、
そういう流れに来ているのだと感じさせられる。