へニング・マンケル「白い雌ライオン」を読んだ。
- 作者: ヘニングマンケル,Henning Mankell,柳沢由実子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/09/29
- メディア: 文庫
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田舎町で起きる主婦殺人事件が、
実は南アフリカの国を左右する、
テロ事件が背景にあるという話。
これまでのシリーズ作品より、
さらにスケールが広がり複雑化している。
また実在の人物が登場するなど、
ヨーロッパの社会の状況が反映される作品でもある。
主人公のヴァランダーは、
いわゆるアメリカ映画に出てくるようなタフガイ、
というよりは頭は切れるが普通の人間味ある男である。
おそらくそうしたリアル感も、
人気の理由なのだろう。