選択権

ここのところ、
うちでは色んなことを変えた。
ガス、電気、携帯、コンタクトレンズなど。
それらに関して強く感じることは、
選択権が狭められていることだ。
みんな安くなっているとか、
使いやすくなったとか言って売り込む。
しかし複雑なシステムや、
もうすでに決定して変えられない、
という企業側の勝手な押し付けが多いと感じる。
例えば、
「これに同意してもらうと安くなります」とか、
「これはこの期間中にキャンセルされると、
違約金が発生します」とか、
「これはすでにこういうシステムになっているので、
もう変更できません」とか。
契約時にいちいち店員が確認するし、
それに対してこちらも同意するわけだが、
その項目を逐一精査して決定する人がどれほどいるだろう?
「安くなる」という魅力的な言葉に、
「自由を奪われるなら拒否します」
という人がどれほどいるだろう?
店員はにこやかに丁寧な言葉づかいで接してくる。
最近「囲い込み」といういやらしい言葉を耳にする。
ビジネスニュースなどでも、
さほど悪い意味では使われていない。
しかしその背後には、
消費者に選択権を与えない企業の傲慢さが感じられる。