二流小説家

デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」を読んだ。

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

あまり読んだことのない独特の小説。
主人公である小説家の独白調で描かれる。
ポルノまがいのSFやミステリー専門の作家が、
獄中の連続殺人犯から、
自分のためにポルノ小説を書くよう依頼され、
その取材で出会った女性が次々殺されたので、
図らずも事件の捜査に乗り出す。
途中に主人公による小説が挿入されたり、
意表をつく展開が続く。
ストレートで残酷なシーンが多いのに、
何となくユーモラスで読みやすい。
周囲の登場人物たちも魅力的である。
一気に読める面白い小説であった。