遺留品

パトリシア・コーンウェル「遺留品」を読んだ。

遺留品 (講談社文庫)

遺留品 (講談社文庫)

少し前に読んだ検屍官シリーズの続編である。
10代のカップルばかりを狙う、
連続殺人事件が起こる。
主人公の女性検屍官と相棒の刑事が事件を追う。
被害者の1人の母が有力者であることから、
様々な混乱も起こり、
さらにはFBIやCIAの妨害もあって、
物語は複雑になる。
主人公はもとより、
相棒や友人たちの家庭や人間関係まで描く。
アメリカ映画やドラマを見ている感覚がある。
そして最後の最後まで、
犯人と結末が読めないのは、
この作家の作品の特徴かもしれない。
細かい材料から犯人を追っていく流れは、
読んでいて自分も五里霧中の中にいる気がする。
読み終えた後は、
疲れと安堵感や達成感があった。
読み応えのある面白い小説であった