凶弾

ジェイムス・グレイディ「凶弾」を読んだ。

凶弾 (新潮文庫)

凶弾 (新潮文庫)

プロの殺し屋が4人を殺害する事件が起こり、
その事件を主人公の刑事が追うという話。
これも弟が持っていた本を見つけて読んだものだ。
目撃者の女性を匿いつつ、
主人公のグループは秘密裡に一歩一歩捜査を進める。
目撃者との関わりや、
周囲の様々な人間関係や登場人物の背景など、
単なる事件ものではない深みがある。
特に仲間からバカにされ、
疎んじられていた警官が、
主人公のチームに入って見せる目覚ましい活躍や、
チームや事件関係者との心の交流など、
感動的で涙を誘う場面もある。
見ごたえのある映画を1本見た気分であった。