- 作者: 童門冬二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/12/13
- メディア: 文庫
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当時ドラマ化もされ、
私も見て強い印象を受けたものだった。
若くして米沢藩の藩主となり、
財政破綻して立ち行かない藩を、
既得権益の藩士たち抵抗勢力を相手に、
改革を推し進め成功させた人物である。
何よりその純粋で高潔な人柄に打たれる。
障害ある奥さんを大切にするところや
重い荷物を持つ農民の老婆を手伝うなど、
当時としては特に考えられないような、
実際のエピソードも多くあり、
思わず涙を誘う。
かのケネディが尊敬する日本人に挙げた、
その理由がよくわかる。
このような素晴らしい日本人がいたことに、
何か誇らしい感じがする。
とても感動的な小説であった。