ダブル・ジョーカー

柳広司「ダブル・ジョーカー」を読んだ。

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

「D機関」シリーズである。
相変わらず切れがよく、
無駄がない。
こんなスパイ機関があれば、
日本は戦争に負けてなかったんじゃないか、
と思えるほど主人公たちがすごい。
また余計なページもなく、
ストーリーで十分楽しめる作品だ。
5編の短編から成るが、
よくこんな話を思いつくものだ、
と思えるくらい豊富で多彩だ。
外国人の登場人物も多いが、
違和感なく読める。
日本人作家が描く外国人像は、
偏ったものが多く、
違和感をぬぐいきれないものが多いからだ。
まだ続くシリーズもあるので、
続きが楽しみである。