英雄

ブライアン・フリーマントル「英雄」を読んだ。

英雄〈上〉 (新潮文庫)

英雄〈上〉 (新潮文庫)

この分野では有名な作家のようだが、
これまで読んだことがなかった。
ロシア大使館員がアメリカで殺され、
FBIの捜査官とロシアの捜査官が、
協力して事件を解決するという話。
シリーズ前作があったらしく、
主人公2人には信頼関係が既にあり、
捜査そのものは問題ない。
ただロシア側の官僚主義の足の引っ張り合いや、
ロシアンマフィアのふてぶてしさ、
主人公の家族友人関係など、
フラストレーションがたまる前半があり、
後半にそれらを解決していく主人公の、
胸のすくような痛快さが良い。
すでに他の作品も読むつもりである。