左手首

黒川博行「左手首」を読んだ。

左手首 (新潮文庫)

左手首 (新潮文庫)

7編の短編小説から成る。
車泥棒、恐喝、賭場荒らし、殺人など、
すべて犯罪を行う側から描いた話である。
そして舞台は私が住む大阪で、
よく見聞きする地名や場所が出てくる。
産業廃棄物処理や車両事故の損害補償など、
詳細でリアルに世界が書かれていて、
まるで犯罪が身近で行われている感じさえする。
短いながらも、
濃い黒川ワールドを堪能できる作品であった。