任侠学園

今野敏「任侠学園」を読んだ。

任侠学園 (中公文庫)

任侠学園 (中公文庫)

久しぶりに読む今野作品で、
「いいヤクザ」シリーズである。
古い価値観を守っているヤクザの組が、
荒れて閉校になりそうな学校を立て直す、
という荒唐無稽な話である。
しかし現代の学校の問題を描いており、
それを立て直す主人公の手際が痛快である。
読んでいて現代の教育現場を知り、
うんざりさせられる。
もはや旧来の教育システムは、
成立し得ないのではないかと思う。
痛快でありながら考えさせられる小説だった。