働く

先週の授業でのこと。
ある生徒さんは、
小学校の先生である。
去年まで、
いわゆる支援学級の担当だった。
ある障害を抱えた児童の親は、
いわゆる母子家庭で、
経済的には働く必要がなく、
日々子供の世話のみやっていた。
しかしその母親は情緒不安定で、
話していて突然泣き出したり、
校長先生に食って掛かるようなこともあったという。
ところがある時から働きだした。
するとそれまでよりずっと明るくなり、
情緒も安定して、
もはや問題行動はなくなったという。
職場環境や人間関係もあるが、
やはり働いて、
自分の価値を確認できるということは、
人間にとってとても大事なのだと思う。