折原一「遭難者」を読んだ。
- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/05/09
- メディア: 文庫
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山で遭難した息子のために、
母が慰霊登山に行く。
息子の死をただの事故ではない、
と考えていた母はこれも遭難で死ぬ。
一人残された妹が調査を始める。
そして謎が解明されていくのだが、
事件の経緯がほとんど、
報告書や追悼文集などによって記されて、
またそれがとてもリアルなのが面白い。
最後の意表を突く展開もいい。
一気に読んでしまう作品であった。