- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 254回
- この商品を含むブログ (194件) を見る
屍が人を襲う恐怖小説である。
山奥の閉鎖的な集落で、
外から引っ越してきた一族が、
徐々に村人を追い詰めていく様は怖い。
前に読んだ「残穢」もそうだったが、
- 作者: 小野 不由美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (25件) を見る
リアルな日常的な描写で、
じわじわと恐怖が襲ってくる感じが、
何とも言えない恐怖を増幅させる。
ただ文が長いのと、
死人が次々と出て来るのに、
何の手も打てない環境に苛立ちを覚える。
それも恐怖を掻き立てる手法だろうし、
後半の戦いの場面において、
ある種カタルシス的なものを感じるための布石なのだろう、
とも思えるのだが、
それにしても私のような「いらち」には、
途中は少々読むのが辛い小説であった。