寂滅の剣

北方謙三「寂滅の剣」を読んだ。

寂滅の剣

寂滅の剣

架空の時代物である。
とにかく主人公の兄弟が強い。
道場破りに扮した刺客や、
数十人から百人と集団で攻めてくる敵に対し、
動じることなく次々と斬ってゆくのは、
血なまぐさい話なのだが、
読んでいて痛快である。
老中水野忠邦がらみの政治向きのこともあるが、
剣の技を中心に描かれている点に目が行く。
読み終わってから、
同じ主人公によるシリーズものだと知った。
他の作品も読んでみようと思う。