火男

ここのところ、
何冊か小説を読んでいたが、
何故か集中できず、
最後まで読み切れなかった。
私自身の精神的な状態もあるだろうが、
私にとって集中力を持続させるほどの、
面白い小説ではなかったのも事実である。
そして昨日、
吉来駿作「火男」を読んだ。

火男

火男

これは一気に読み通せる面白い小説であった。
戦国期のある城に現れた、
火を操る事に長けた男の話で、
痛快ヒーロー物語と言えるが、
軽くも薄くもなく、
十分読み応えのある内容であった。
戦闘場面の迫力はもちろん、
周囲の人々との人間関係もあり、
続きが気になってつい夜更かししてしまった。