物の怪

鳥飼否宇「物の怪」を読んだ。

物の怪 (講談社ノベルス)

怪談物かなと思って手に取った。
3つの短編から成るミステリーものである。
生き物オタクである主人公が、
たまたま出くわす奇妙な事件に、
その該博な知識と推理力を駆使して、
解決に導くというシリーズである。
「観察者」シリーズというらしい。
河童や天狗、鬼などという、
いわゆる物の怪の仕業とされた事件を、
小気味よく解説する場面は、
心地よい読後感を与えてくれる。
思いがけず面白かったので、
シリーズの他の作品も読もうと思う。