「親鸞」激動編・完結編

五木寛之親鸞」の激動編と完結編を読んだ。

親鸞 激動篇(上) (講談社文庫)

親鸞 激動篇(上) (講談社文庫)

親鸞 完結篇上 (五木寛之「親鸞」)

親鸞 完結篇上 (五木寛之「親鸞」)

これも生徒さんが貸して下さったのである。
生徒さんは少し前に若い甥御さんを亡くされ、
それがきっかけにこういうテーマに興味を持たれたという。
先週金曜日にお借りしたが、
約1週間かけて、
激動編上下巻と完結編上下巻を昨晩読み終えた。
一気に読み終えられたのは、
その面白さと読みやすさである。
まるで大河ドラマを見ているような小説であった。
描かれる親鸞はどこまでも人間臭い人で、
その悩みや日々起こることに対する反応は、
我々となんら変わらない。
五木版の親鸞は悟った人という感じではなかった。
私としては、
なぜあれほど人を引き付けるカリスマ性があったのか、
という点などをもっと描いてほしかったと思う。
しかし、ともかく面白い小説であった。