十一番目の戒律

ジェフリー・アーチャー「十一番目の戒律」を読んだ。

十一番目の戒律 (新潮文庫)

十一番目の戒律 (新潮文庫)

CIAの暗殺者が主人公。
天才的実力と実績を持つ主人公が、
権力におぼれるCIA長官の陰謀によって、
ロシアの監獄に幽閉されてしまう。
アメリカ大統領とCIA長官との争い、
ロシア大統領とロシアンマフィアの抗争など、
主人公を巡って交錯する。
まるで映画を見ているようなスリリングな展開だが、
天真爛漫なアメリカものとは少し違う感じがある。
また、影の存在である暗殺者でありながら、
家族や自分の為に命を捨ててくれる友人や、
彼を尊敬する人たちが多い事も、
何か矛盾するようだが特徴的である。
いずれにせよ、
久しぶりに欧米のサスペンス作品を堪能できた。