新釈走れメロス

久々に電車の中で、
声を出して笑いそうになった。
森見登美彦走れメロス」を読んだのである。

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

有名な太宰治の「走れメロス」のパロディである。
走れメロス

走れメロス

他に4編の同様のパロディ作品があり、
中島敦の「山月記」、芥川龍之介の「藪の中」、
坂口安吾の「桜の森の満開の下」、森鴎外の「百物語」を、
それぞれパロディにしている。
中島敦は私の大好きな作家であり、
山月記」もとても面白く調理している。
山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

それぞれ登場人物が関連しているのも、
森見作品の特徴である。
ただ、私にとっては「走れメロス」が白眉である。
あまりのバカバカしさに爆笑を抑えきれない。
ぜひお勧めしたい小説である。