ジウ

誉田哲也「ジウ」シリーズを読んだ。

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

生徒さんにお借りして読んだものである。
久しぶりの警察ものだと思って楽しみにしていた。
2人の女性警官が主人公である。
そして「ジウ」という名の少年と、
「新世界秩序」の首謀者の老人が準主人公である。
第1巻は確かに警察小説で、
謎が知りたくなって読み進みたく勢いを持っていた。
しかし2巻、3巻と続くうち、
あまりに残酷な内容に少々疲れを感じるようになった。
ちょうど下呂温泉に向かう特急の中で、
6時間閉じ込められていた時に読んだので、
十分に退屈を紛らせることが出来たのだが、
ただやはり読み終わったときは重かった。
「新感覚の警察小説」と評価され、
ドラマ化もされた作品らしいが、
私はもっと地味で現実的な警察ものの方がいい。