見方が変わると

好きな本なのでまた読んでしまった。
邱永漢の「わが青春の台湾 わが青春の香港」である。

わが青春の台湾 わが青春の香港

わが青春の台湾 わが青春の香港

直木賞作家であり、
お金儲けの神様としても知られた邱永漢の自伝である。
もう亡くなられたが、
その頭の良さと数奇な運命で、
独特の視点がとても刺激があって、
よくこの人の本を読んだものだ。
今回読んで改めて興味深く思える。
先日ここでも紹介した根本博の話は、
蒋介石について戦った軍人の話であったが、
日本人とのハーフとして台湾で育ち、
日本で学び香港で実業家の道を歩んだ邱永漢は、
また全然異なる視点を与えてくれる。
同じ時代の話でも、
立場や見方が変わると、
全く違うものが見えてくる。
いずれもとても興味深い。