まねき通り十二景

山本一力「まねき通り十二景」を読んだ。

まねき通り十二景

まねき通り十二景

山本一力の江戸人情ものである。
まねき通りと呼ばれる場所に、
住んでいたり店を構えている人たちの、
それぞれの人生を描いている。
題名通り十二の短編からなるが、
みんなあまりにいい人ばかりなので、
その点若干出来すぎの感もある。
それでも昔の日本人の立派な価値観が感じられるし、
特に子供が絡んだ話には、
涙を誘うものが多い。
読み心地のいい小説であった。