平日の午前

春休みになってから、
午前中に次男と買い物に行くことが多くなった。
9時に家内はパートに出かけ、
長男は留守番、私と次男が買い物に出かけるというのが、
今年の春休みの定型パターンとなっている。
それでわかったのは、
平日の午前中は、
うちの近所は老人天国だと言うことだ。
外を歩いていると、
とにかく老人ばかりが歩いているのだ。
先日のこと。
次男と歩いていると、
キャリーバッグを押して歩いているおばあさんが、
「歩いてんの?歩いたはんの?」
と尋ねてきた。
全く見知らぬ人である。
そして誰がどう見ても私と次男は歩いているのである。
仕方がないので、とりあえず、
「はい」
とだけ答えた。
さらに歩いていくと、
これも全く見知らぬおじいさんから突然、
「はい、こんにちは。」
と声を掛けられた。
もちろん「こんにちは。」と返したが、
通常うちの周辺では、
見知らぬ人から声を掛けられるのは、
あまりないことである。
平日の午前は、ちょっと異質な世界であるようだ。