勘違い

昨日は朝からスーツを着て、
専門学校の卒業式に出かけていった。
会場のホテルに着いてみると、
違う専門学校の名前になっている。
階を間違えたのだと思っていると、
ホテルの人が声を掛けてきた。
そこで尋ねてみると、
今日は私が働く専門学校の卒業式はないという。
その人はさらに調べてくれて、
結局日付が違うことが分かった。
私が勝手に昨日だと思いこんでいた訳である。
全身から力が抜けるのを覚えつつ礼を言い、
ホテルを出た。
そのまま帰るのも癪なので、
専門学校に寄って日の確認と用事を済ませ、
近くを軽く散歩した後、
新しくできた大きな書店を見つけて入る。
それなりにわざわざ出かけたことに意義を作り、
ようやく帰途に就いた。
思い込みとは恐ろしいものだ。