武闘伝

加来耕三「武闘伝」を読んだ。

武闘伝

武闘伝

明治から昭和にかけての武術家を描いている。
グレーシー柔術の祖前田光世
松濤館空手の船越義珍・義豪親子、
鹿島神流の国井善弥
神道自然流空手の小西康裕、
合気道養神館塩田剛三
日本拳法創始者澤山宗海
ヨーロッパ合気道の先駆者阿部正。
以上の名人達の生き様を描いている。
作家は東軍流宗家であり、
合気道もやっているし、
歴史関係でよくテレビにも出ている人である。
紹介されている武術家たちも、
その実力、苦労、強さ、悲しさ、エピソード、
人間離れしたところと人間らしいところ、
様々な面が感じられて、
それぞれいずれも魅力的な人物である。
特に小西康裕、澤山宗海、阿部正については、
私はあまり知らなかったので、
大変に興味深かった。