下町ロケット

池井戸潤下町ロケット」を読んだ。

下町ロケット

下町ロケット

以前ある生徒さんから、
「面白いよ」
と勧められていた。
それでも何となく読まずにいたら、
先日別の生徒さんが本を貸してくださった。
そこで読み始めたが、
しばらく読み進んでふと気付いた。
「これは読んだことがある。」
そして思い出した。
家内が図書館で借りたのを読んだことがあったのだ。
ただしその当時、
私自身いろいろ仕事上面倒なことがあり、
中小企業社長に次々降りかかる問題が、
とても何か他人事とは思えず読むのが嫌になり、
途中で挫折してしまったのであった。
ロケット開発をしていた主人公が、
親の会社を引き継いで社長になる。
大手企業との特許戦争や資金調達、
社員との軋轢や家族との問題などを経て、
最後には胸のすくような場面があるこの小説を、
何で読めなかったのか。
今となっては不思議なのだが、
それほど当時はしんどかったのだろう。
私の場合、娯楽のための読書が、
案外メンタル面の影響を受けていることがよくわかった。