小劇団

「シアター！」を読んで思い出したことがある。

シアター! (メディアワークス文庫)

幼稚園の時に「さるかに合戦」で主役のサルを演じ、
長じて中国語劇で「猪八戒」を演じたこと以外、
もともと演劇にほとんど縁のない私だが、
２０代の頃、出版社でアルバイトをしていて、
小劇団の芝居を見に行ったことがあった。
バイト仲間の女の子が小劇団に属していて、
仲間でその公演を見に行ったのだ。
場所は、大阪扇町の劇場であった。
小劇団で出演者人数もさほど多くなかったが、
ストーリーも面白く、
演技もちゃんとしていて十分楽しむことが出来た。
普段バイト先で見るその子は、
ごく普通の子であったのに、
舞台では重要な役を演じ、
また演技もとても上手だったので、
その子自身を見直したほどだった。
後に小劇団を見に行くのが趣味だという人もいて、
案外こういう世界の裾野も広いのだと思ったことであった。