英国王のスピーチ

少し前に「英国王のスピーチ」を見た。

英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]

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評判になっていたのは知っていた。
録画していたものを見て、
確かに評判通りいい映画だと思った。
吃音症の王と言語療法士の友情がいい。
王を支える王妃もいい。
しかし、やはり最も良かったのは、
国内外から注目される立場にあって、
ことさらその吃音と直面させられる王が、
マイナスからプラスへ転じていく姿である。
うちの家族は、
私以外はすべて、どちらかと言えば訥弁である。
私自身、仕事の上では能弁と言えるが、
本質的には無口な方だと言えるだろう。
必要がなければ、何日でもしゃべらずに過ごせる。
私はいつの間にかスイッチが入ると、
しゃべれるようになった。
家族の中で、長男を見ていると、
もっとスムーズに話せるようになって欲しい、
と何かもどかしく思えることがよくあった。
それが最近徐々に表現できるようになってきている気がする。
そうした姿が、
映画の中の吃音の王と重なって感じられ、
胸に迫るものを感じたのである。