百田尚樹「『黄金のバンタム』を破った男」を読んだ。
- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/11/17
- メディア: 文庫
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ボクシングバンタム級史上最強と言われた、
かつての世界チャンピオンであるエデル・ジョフレであり、
「破った男」は言わずと知れたファイティング原田である。
このファイティング原田を中心に、
ボクシングの起源から、
昭和のボクシング黄金時代まで、
ボクシング全般にわたって描いた作品である。
この当時私は子供であり、
ボクシング自体知らなかったが、
後に海外のボクシングマニアになった時期があり、
http://d.hatena.ne.jp/tanglou/20081018
そこからボクシング関係の雑誌や本を読み漁り、
日本のボクシング黄金時代についても知るようになった。
日本の復興期のエネルギーと相まって、
力の躍動を感じさせる作品である。
幸いなことに、
今はyoutubeでこれらの試合を見ることができる。
ファイティング原田の無尽蔵のエネルギーと、
勝った原田を抱き上げて称賛する、
紳士的で男らしいエデル・ジョフレも見られるのだ。
人の運や時代の勢い、
さらにかつての日本人の気概など、
ボクシングファン以外の人でも、
感じることが多い作品だと思う。