新耳袋

木原浩勝、中山市朗「新耳袋」を読んだ。

新耳袋―現代百物語〈第2夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第2夜〉 (角川文庫)

生徒さんが本を貸してくださったのである。
怪談好きな私であるが、
この本の存在は知っていても、
まだ読んだことはなかった。
いろんな人から得た怪談話を99話収めた本である。
私が今回読んだのは、2、3、4巻である。
どれも怖くて面白いが、
関西の話が多く、知っている地名も次々出てくる。
使われる関西弁もリアルなので、
より身近に感じられる。
うちの家に近い場所で妖怪を見た話などもあり、
つい具体的で詳しい地域名を知りたくなる。
1冊に99話収められているが、
2巻連続して読むと100話以上になり、
必然的に百物語を達成してしまう。
読み終わって怪異な現象に遭ったという話もあるらしい。
飼い犬が自分の死を前にして、
飼い主に別れを告げる話などもあり、
涙を誘うようなものもある。
ともかくこれでもかという具合に、
次々話が続くので、読みごたえは十分である。