異変(6)

今回の「鼠径ヘルニア」の一件は、
私にとってまさに青天の霹靂であったが、
怪我の功名もなくはなかった。
診察初日に診断が出て、
手術が決定するとすぐ、
様々な検査をすることになった。
採血、心電図、肺活量、レントゲンなど、
いろいろな検査を行い、帰宅した。
次に診察のため病院を訪れた際、
医師から、
「何も異常はありません。
再検査する項目もなく、手術できます。」
と言われた。
実は、今年は50歳になり、
体力の低下や疲れやすさなどもあって、
健康に少し不安があったのだ。
例年通り、市の健康診断だけにしておくか、
それとも人間ドックに入ってみようか、
いろいろと考えていたのである。
ところが、
今回の検査項目に関する限り、
健康上問題ないことが判明したのだ。
様々な不安があったが、
このことに関して解消できたのが勿怪の幸いであった。