沙中の回廊

宮城谷昌光「沙中の回廊」を読んだ。

沙中の回廊〈上〉

沙中の回廊〈上〉

春秋戦国時代の晋の軍略家、
士会の生涯を描いた長編である。
武術一辺倒だった主人公が、
徐々に能力や人格を高めていく、
そして当代随一の人物となっていく、
その成長の過程を追っていけるのが面白い。
宮城谷作品を読んでいると、
現代ではあまり考えない、
人の器や徳というものに思いを致すきっかけになる。
自分の人生に対しても考えるきっかけになると思う。