山本一力「損料屋喜八郎始末控え」を読んだ。
- 作者: 山本一力
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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http://d.hatena.ne.jp/tanglou/20130411
今回のものは第一作である。
寛政の改革の時代に、
元同心である主人公喜八郎の事件物である。
第一作は当時の幕府が出した、
借金棒引き制度である棄捐令を巡る混乱が中心で、
完全無欠の主人公の活躍より、
当時の銀行家である札差の伊勢屋、笠倉屋、米屋などが、
暗躍する様子の方が印象が強い気がする。
これもやはり今までの時代物と少し異なり興味深い。