北方謙三「血涙」を読んだ。
- 作者: 北方謙三
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- 作者: 北方謙三
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戦いの中で敵の捕虜となり、
記憶喪失のまま敵国遼の王家の娘と結婚し、
さらには敵国の将軍となって兄弟と戦うという、
あまりにドラマチックな楊四郎が主人公である。
楊家一門の生き残りである楊六郎、七郎、九妹、
また楊四郎の親のような存在となる、
遼の将軍耶律休哥も魅力的である。
この小説で描かれていることが、
どこまで史実に忠実なのかわからないが、
息もつかせぬ展開で一気に読んでしまう、
面白い小説である。