山本一力「赤絵の桜」を読んだ。
- 作者: 山本一力
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
喜八郎という主人公のシリーズ物であった。
第1作ではなかったので、
最初は誰が主人公だかわからず、
話もよく飲み込めないところもあったが、
読み進むうちに徐々にはっきりしてきた。
サブタイトルが、
「損料屋喜八郎始末控え」となっており、
元同心の主人公が、
損料屋というレンタルショップを表向きの商売として、
裏で仲間と共に様々な探索を行うという話である。
仲間との信頼関係や料理屋の女将との恋愛が、
江戸の情緒を交えて描かれる。
他の山本一力作品でもそうだが、
料理の描写もすばらしく、
読んでいると本当に美味しそうに感じられる。
次は第1作目を読もうと思う。