たすけ鍼

山本一力「たすけ鍼」を読んだ。

たすけ鍼

たすけ鍼

江戸時代の鍼灸師を主人公にした、
短編をつなげた小説。
主人公の鍼の腕のレベルが高いばかりでなく、
周囲の人のトラブルも解決するのである。
山本作品の他のものもそうだが、
だいたい登場人物のほとんどが良い人で、
それ以外は完全な悪役という勧善懲悪ものである。
それでもやたら刀を振り回すような作品よりはいいし、
江戸情緒を味わえて痛快なのがいい。