深川黄表紙掛取り帖

山本一力「深川黄表紙掛取り帖」を読んだ。

深川黄表紙掛取り帖

深川黄表紙掛取り帖

元禄時代の江戸を舞台にした時代小説である。
内容紹介の帯に、
「われら裏家業、江戸の厄介事、よろず引き受けます。」
とあったので、「仕掛け人」系のものかと思って読むと、
これがそういう荒事系ではなく、
商売の面倒なことを、
様々な方法で解決する町人グループの話であった。
主人公を含む4人のメンバーと、
その周囲の人々がそれぞれ得意の役割があり、
それぞれ智恵を尽くして、
難問を解決する様は痛快である。
この著者の作品を読むのは初めてだが、
以前テレビで見て、何度も転職した末に、
直木賞を取った苦労人であるとは知っていた。
このシリーズに加え、
多くの作品があるようなので、
これを機会にいろいろ読んでみたいと思っている。