素行調査官

笹本稜平「素行調査官」を読んだ。

素行調査官

素行調査官

不正や犯罪を行う警察官を調べる警察官の話である。
失業した探偵である主人公が、
学生時代の同期である警察エリート官僚に誘われて、
中途採用で素行調査官となる。
探偵の技術を生かして、
犯罪を行う警察官を追いつめていくのが面白い。
この手の警察小説は、
足の引っ張り合いや駆け引きが多く、
悪徳警官ばかり出てくることが多いが、
この作品はあまり暗くならない。
さらにこの作品には、
華僑や中国人犯罪組織、
さらには中国語教室までが出てきて、
私には大変身近に感じられる小説であった。