神の領域

堂場瞬一「神の領域」を読んだ。

神の領域

神の領域

かつて箱根駅伝で棄権した過去を持つ、
挫折感がある検事が主人公の小説である。
この作家の得意分野である、
ランニングと警察物が一体化した話だ。
40代の主人公が、
警察、家族、友人、先輩後輩、部下など、
様々な人間関係に右往左往しながら、
事件の真相に迫る姿は、
推理小説の謎解きの面白さと共に、
働き盛りの中年の苦闘が伺えて共感できるものがある。
のめり込んで読める小説であった。