実力

昨日の晩、
神戸から帰って間もなく、
天満橋へ出かけた。
また落語を聴きに行くためである。
生徒さんが懇意にされている落語家さんの独演会であった。
夕方に行く天満橋繁昌亭は灯りが美しかった。

前回ネタおろしの時に初めて聞いたネタが、
今回は練り上げられて完成度が上がっており、
会場の爆笑を呼んでいた。
また古典その他も素晴らしかった。
しかし、今回特に印象に残ったのは、
落語家の実力である。
独演会の主役である落語家さんも、
もちろん実力があって十分面白いのだが、
前座の若手の人からベテランの落語家さんまで見ると、
その実力差が歴然なのである。
特に先輩の落語家さんが出たときには、
その場を握る力、笑いを呼ぶ力の凄さに感服した。
それが芸の腕と言えばそれまでだが、
何かその目に見えない総合的な実力を、
まざまざと見せつけられた気がした。