祕剣の黙示

多田容子の「祕剣の黙示」を読んだ。

秘剣の黙示

秘剣の黙示

江戸時代の女性剣士の剣術秘伝に関わる話である。
展開が速いことと技術面が細かく書いてあること、
そしていくつもあるどんでん返しが面白い。
私がこの作家の作品を読むのは初めてである。
とはいうものの、
私はこの作家に会ったことがあるのだ。
友人の結婚式の二次会であった。
プロの歌手などが来てにぎやかな二次会であったが、
その席で知り合いに紹介してもらった。
時代小説を書く作家で、
柳生新陰流と手裏剣をやっているとのことであった。
ちょっとした挨拶程度の立ち話をしたに過ぎないが、
とても小柄で、若いながらも落ち着いた感じの女性であった。
やはり自身が武術をやる作家の作品は、
その描写や説明に説得力があっていい。
この作家の他の作品も読んでみようと思う。