消耗

生徒さんにお借りした「1Q84」を読んだ。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

「なぜこうなるのか」という謎を知りたくて、
今週1週間、電車の中はほとんどこの本を読むことで費やされた。
とても幻想的な話で面白かった。
やはり人気が出るだけのことはあるのだなと思った。
しかし一方で少々消耗した。
ディテールをずっと追って、
そのイメージを思い浮かべながら読むことにである。
内容が非現実的であるから仕方がないこともある。
でも例えば、
高円寺純情商店街」だとこんなに消耗しない。
高円寺純情商店街 (新潮文庫)

高円寺純情商店街 (新潮文庫)

日常的な内容を描いていることもあるし、
この小説を読んでいるときには、
言葉とイメージのタイムロスやエネルギーロスが
ほとんど感じられないのだ。
私にとって村上春樹作品は、
小説としての質の高さは十分認めるとしても、
元気があって気合いが入る時にしか読めないようだ。