土曜日の授業を終えて帰る道で、
生徒さんと歩きながら話をしていた。
何となく「軽身功」の話になった。
「軽身功」とは中国武術に出てくる鍛錬法である。
鎖帷子のようなものを着て、
穴から飛び出る練習をする。
毎日練習しながら、穴をだんだん深く掘っていく。
すると身が軽く、跳躍力が高まるという訳である。
日本の忍者にもこのような鍛錬がある。
小学生の頃、「忍者図鑑」のような本に紹介してあった。
麻を植えて、その上を毎日跳ぶのだ。
麻は成長が速く、日に日に伸びていくので、
それを毎日跳ぶうちに跳躍力がつくというものだ。
小学生の私もこれをやりたいと思い、
麻を植えようと考えたが、
栽培するだけで犯罪になると知り、断念したのだった。
生徒さんとの話で、思い出したことであった。