隠蔽捜査3.5

今野敏の「初陣 隠蔽捜査3.5」を読んだ。

初陣 隠蔽捜査〈3.5〉

初陣 隠蔽捜査〈3.5〉

このシリーズは、
「竜崎」というエリート警察官僚が主人公の作品だ。
人間的感情の左右されず、
原則に基づいて論理的に問題に対処するのが小気味いい。
しかし、この3.5という作品は、
いつもこのシリーズに出てくる「伊丹」という同期の、
やはりエリート警察官僚が主人公の番外編で、
8つの話からなる短編集である。
シリーズ主人公の「竜崎」とは反対のタイプの「伊丹」が、
事件解決や警察内部の面倒なゴタゴタに対処するのだが、
結局「竜崎」に相談して解決に導くという話だ。
このシリーズは家内も大好きで、
借りて来て私が読み終わると、むさぼるように読んでいる。
やはりこのシリーズの魅力は、
「こうあってほしい」というヒーロー像が描かれている所にあるのだろう。